コンドル (1975年の映画)

コンドル
Three Days of the Condor
監督 シドニー・ポラック
脚本 ロレンツォ・センプル・ジュニア
デヴィッド・レイフィール
原作 ジェームズ・グラディ英語版
コンドルの六日間英語版
製作 スタンリー・シュナイダー
製作総指揮 ディノ・デ・ラウレンティス
出演者 ロバート・レッドフォード
フェイ・ダナウェイ
クリフ・ロバートソン
マックス・フォン・シドー
音楽 デイヴ・グルーシン
撮影 オーウェン・ロイズマン
編集 フレドリック・スタインカンプ
ドン・ガイデス英語版
製作会社 ディノ・デ・ラウレンティス・プロ
配給 アメリカ合衆国の旗 パラマウント映画
日本の旗 東宝東和
公開 アメリカ合衆国の旗 1975年9月24日
日本の旗 1975年11月29日
上映時間 118分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗カナダの旗 $27,476,252[1]
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コンドル』(Three Days of the Condor)は、1975年アメリカ合衆国サスペンス映画。監督はシドニー・ポラック、出演はロバート・レッドフォードフェイ・ダナウェイなど。ポリティカル・サスペンスにロマンスをちりばめた作品で、原作はジェイムズ・グレイディ英語版による『コンドルの六日間英語版』。第48回アカデミー賞では編集賞候補となった。

ストーリー[編集]

ニューヨークにあるアメリカ文学史協会は、CIAの外郭団体として世界各国の雑誌書籍の情報分析を行っている。協会職員は学者肌のCIA分析官で構成されていた。

ある日の白昼、アメリカ文学史協会は短機関銃で武装した男3人により襲撃され、協会職員は次々と射殺される。たまたま裏口から外出していたために命拾いをしたコードネーム“コンドル”ことジョセフ・ターナー(ロバート・レッドフォード)は、CIA本部に緊急連絡し保護を求める。

CIA次官のヒギンズ(クリフ・ロバートソン)からの指示で第17課長のウィクスという男に落ち合うことになったが、そのウィクスに銃撃を受ける。辛くも逃走したが、孤立状態となったコンドルは、偶然見かけた女性写真家キャサリン・ヘイル(フェイ・ダナウェイ)を拉致同然に巻き込み、独力で真相を暴こうとする。

CIAの暗部に近づこうとするコンドルに謎の殺し屋ジョベア(マックス・フォン・シドー)が忍び寄る。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
テレビ朝日旧版 テレビ朝日新版
ジョセフ・ターナー
(コンドル)
ロバート・レッドフォード 野沢那智
キャサリン・ヘイル フェイ・ダナウェイ 平井道子 田島令子
ヒギンズ クリフ・ロバートソン 小林勝彦 小林清志
ジョベア マックス・フォン・シドー 横森久 家弓家正
アトウッド アディソン・パウエル英語版 永井一郎 大木民夫
ウィックス マイケル・ケーン 山内雅人 宮田光
サム・バーバー ウォルター・マッギン英語版 伊武雅刀
ウォバッシュ ジョン・ハウスマン 宮川洋一
ジャニス ティナ・チェン英語版 小宮和枝
ラップ博士 ドン・マクヘンリー
ラッセル夫人 ヘレン・ステンボーグ英語版
ジェニングス ハンスフォード・ロウ
“少佐” ジェス・オスナ英語版
郵便配達人 ハンク・ギャレット 飯塚昭三 藤本譲
メイ(サムの妻) カーリン・グリン
不明
その他
沢田敏子
池田勝
糸博
梓欣造
矢田稔
村松康雄
安田隆
千田光男
野島昭生
巴菁子
矢野陽子
岡田直子
演出 山田悦司 福永莞爾
翻訳 進藤光太
効果 大野義信
調整
制作 ニュージャパンフィルム
解説 淀川長治
初回放送 1980年2月3日
日曜洋画劇場[注釈 1]
1987年3月8日
『日曜洋画劇場』

国内版DVD[編集]

  • 2008年9月11日、日本国内版が再発売された。原盤がフランスのSTUDIO CANAL社制作のPALマスター使用のために、いわゆる「PAL早回し版」となっており、再生時の速度が4パーセント早回しされ、劇場公開版(118分)より本編が約6分短く、約112分である。
  • 東北新社による以前の国内版DVDは現在は廃盤であるが、再生時間は117分である。

作品の評価[編集]

Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「このウォーターゲート事件後のスリラーは、シドニー・ポラック監督のまとまりのよい演出とロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウェイの素晴らしい演技のおかげで、その時代の偏執的な傾向を捉えている。」であり、44件の評論のうち高く評価しているのは86%にあたる38件で、平均して10点満点中7.27点を得ている[2]Metacriticによれば、11件の評論のうち、高評価は6件、賛否混在は5件、低評価はなく、平均して100点満点中63点を得ている[3]

注釈[編集]

  1. ^ KADOKAWAから発売のBDに収録。

出典[編集]

  1. ^ Three Days of the Condor” (英語). Box Office Mojo. 2020年7月12日閲覧。
  2. ^ Three Days of the Condor (1975)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年7月12日閲覧。
  3. ^ Three Days of the Condor Reviews” (英語). Metacritic. 2020年7月12日閲覧。

外部リンク[編集]