コバイケイソウ

コバイケイソウ
コバイケイソウ (霧ヶ峰の富士見台・2009年7月撮影)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
: シュロソウ科 Melanthiaceae
: シュロソウ属 Veratrum
: コバイケイソウ V. stamineum
学名
Veratrum stamineum Maxim.
和名
コバイケイソウ
(小梅蕙草)

コバイケイソウ(小梅蕙草、学名:Veratrum stamineum)はユリ目シュロソウ科(メランチウム科: APG植物分類体系による分類)シュロソウ属多年草。従来の多くの分類体系ではユリ科に分類されていた。

特徴[編集]

山地草本の中では大型で、高さは1mほどになる。6月から8月に穂の先に白い花をつける。花茎の先端部は両性花、横に伸びる花は雄花である。群生することが多く、初夏の山を代表する花の一つ。光沢があり、硬く葉脈がはっきりとした長楕円形の葉が互生する。

有毒であり、全草にプロトベラトリン等のアルカロイド系の毒成分を持つ。誤食すると嘔吐や痙攣を起こし、血管拡張から血圧降下を経て、重篤な場合死に至る。若芽は山菜のオオバギボウシノカンゾウの若芽に似ており、誤食による食中毒が毎年のように発生しているため注意が必要[1]

名前の由来は、花がに似ており、葉が蕙蘭に似ているため。

分布と生育環境[編集]

日本の本州中部地方以北、北海道に分布し、山地から亜高山の草地や湿地のような、比較的湿気の多いところに生える。

写真[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 小梅蕙草の毒

外部リンク[編集]