ケンドール郡 (イリノイ州)

イリノイ州ケンドール郡
ヨークビル市にあるケンドール郡庁舎(アメリカ合衆国国家歴史登録財
ケンドール郡の位置を示したイリノイ州の地図
郡のイリノイ州内の位置
イリノイ州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1841年
郡庁所在地 ヨークビル
最大の都市 オスウェゴ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

835 km2 (322.32 mi2)
830 km2 (320.34 mi2)
5 km2 (1.98 mi2), 0.61%
人口
 - (2020年)
 - 密度

131,869人
標準時 1 hor late: -6/-5.39
ウェブサイト www.co.kendall.il.us

ケンドール郡(ケンドールぐん、: Kendall County)は、アメリカ合衆国イリノイ州である。人口は13万1869人(2020年)[1]シカゴ都市圏にあり、2010年までの10年間の成長率は国内最速だった[2]郡庁所在地ヨークビルであり、同郡で人口最大の都市はオスウェゴである。

歴史[編集]

ケンドール郡は1841年にラサール郡ケーン郡の一部を合わせて設立された。郡名はエイモス・ケンドールに因んで名付けられた。ケンドールはケンタッキー州フランクフォートの新聞編集者であり、アンドリュー・ジャクソン大統領の重要な忠告者になった。1835年にはアメリカ合衆国郵政長官に就任した。

地理[編集]

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は322.32平方マイル (834.8 km2)であり、このうち陸地320.34平方マイル (829.7 km2)、水域は1.98平方マイル (5.1 km2)で水域率は0.61%である[3]

ケンドール郡は小さな郡だが、急速に成長しており、その人口の大半は郡北東部と、郡北西部を流れるフォックス川沿いに住んでいる。郡内に多くの新しい小区画が建設されており、かなりの人口増に結びついている。郡南部は現在も農業地帯である。モレーン(氷堆石)と呼ばれるもので形成された低い丘の連なりが2つある。2つのモレーンの中でもより目立つランサムが、郡西部と北中部を走っている。このモレーンは800フィート (240 m) 以上の高さになり、郡南部で500フィート (150 m) まで下がっているのと対照的である。もう一つのモレーンであるミヌーカはウィル郡との東部郡境に沿って走っている。この2つのモレーンはオスウェゴ郡区でほぼ直角に交わっている。郡内にはシルバースプリングス州立公園がある。

主要高規格道路[編集]

  • アメリカ国道30号線
  • アメリカ国道34号線
  • アメリカ国道52号線
  • イリノイ州道35号線
  • イリノイ州道31号線
  • イリノイ州道47号線
  • イリノイ州道71号線
  • イリノイ州道126号線

隣接する郡[編集]

気候と気象[編集]

ヨークビル
雨温図説明
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1.6
 
29
10
 
 
1.5
 
35
16
 
 
2.6
 
46
26
 
 
3.9
 
59
36
 
 
3.9
 
71
46
 
 
4.3
 
81
56
 
 
4.4
 
84
61
 
 
4.4
 
82
58
 
 
3.5
 
75
50
 
 
2.7
 
63
38
 
 
3.2
 
47
28
 
 
2.4
 
34
16
気温(°F
総降水量(in)
出典:The Weather Channel[4]
メートル換算
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41
 
-2
-12
 
 
39
 
2
-9
 
 
65
 
8
-3
 
 
99
 
15
2
 
 
99
 
22
8
 
 
110
 
27
13
 
 
112
 
29
16
 
 
111
 
28
14
 
 
89
 
24
10
 
 
69
 
17
3
 
 
81
 
8
-2
 
 
61
 
1
-9
気温(°C
総降水量(mm)

近年、郡庁所在地であるヨークビル市の平均気温は1月の10°F (-12 ℃) から7月の84°F (29 ℃) まで変化している。過去最低気温は1985年1月に記録された-26°F (-32 ℃) であり、過去最高気温は1936年7月に記録された111°F (44 ℃) である。月間降水量は2月の1.52インチ (39 mm) から7月の4.39インチ (112 mm) まで変化している[4]

郡政府[編集]

ケンドール郡郡政委員会は2つの選挙区から選出される10人の委員で構成されている。郡全体を選挙区として選ばれる郡役人は、郡政委員会議長、郡巡回裁判所事務官、検死官、郡事務官、保安官、州検察官、財務官である。

人口動態[編集]

ケンドール郡人口推移

2020 - 131,869
2010 - 114,736
2000 - 54,544
1990 - 39,413
1980 - 37,202
1970 - 26,374
1960 - 17,540
1950 - 12,115
1940 - 11,105
1930 - 10,555
1920 - 10,074
1910 - 10,777
1900 - 11,467
1890 - 12,106
1880 - 13,083
1870 - 12,399
1860 - 13,074
1850 - 7,730

人口ピラミッド[5]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 54,544人
  • 世帯数: 18,798 世帯
  • 家族数: 14,963 家族
  • 人口密度: 66人/km2(170人/mi2
  • 住居数: 19,519軒
  • 住居密度: 24軒/km2(61軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • ドイツ系:27.2%
  • アイルランド系:12.5%
  • イギリス系:7.4%
  • ポーランド系:5.9%
  • ノルウェー系:5.8%
  • アメリカ人:5.1%
  • イタリア系:5.0%

言語による構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 29.5%
  • 18-24歳: 7.5%
  • 25-44歳: 32.4%
  • 45-64歳: 22.1%
  • 65歳以上: 8.5%
  • 年齢の中央値: 34歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 98.7
    • 18歳以上: 95.9

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 41.7%
  • 結婚・同居している夫婦: 68.8%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 7.5%
  • 非家族世帯: 20.4%
  • 単身世帯: 16.4%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 6.1%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.89人
    • 家族: 3.27人

収入[編集]

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 64,625米ドル(2007年推計では74,539ドル)
    • 家族: 69,383米ドル(2007年推計では81,517ドル[6]
    • 性別
      • 男性: 50,268米ドル
      • 女性: 30,415米ドル
  • 人口1人あたり収入: 25,188米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 3.0%
    • 対家族数: 2.0%
    • 18歳未満: 3.5%
    • 65歳以上: 4.5%

郡区[編集]

ケンドール郡は18マイル (29 km) 四方の広さがあり、下記9つの郡区に分割されている。各郡区は1マイル (1.6 km) 四方の小区画36個に分割されるが、フォックス川が郡区の境界に使われているので、ブリストル郡区が最小となり、その代わりにオスウェゴ郡区には面積が付加されている。1829年のプレーリードゥシーン条約によってインディアン土地特許が認められているので、オスウェゴ郡区のモー・エイ・ウェイ居留地と、ナ・オー・セイ郡区のウェイシュ・キー・ショー居留地の存在が、上記区割りの例外となっている。これらの地域は最終的にヨーロッパ出身の開拓者に売却された[7]。下記リストの数字はそれぞれの人口(2010年)である。

  • ビッググローブ郡区、1,647
  • ブリストル郡区、26,230
  • フォックス郡区、1,675
  • ケンドール郡区、7,739
  • リスボン郡区、899
  • リトルロック郡区、13,076
  • ナ・オー・セイ郡区、8,145
  • オスウェゴ郡区、50,870
  • スワード郡区、4,455

都市と町[編集]

教育[編集]

教育学区は以下の通りである

  • リスボン・コミュニティ統合教育学区第90
  • ニューアーク・コミュニティ統合教育学区第66
  • ニューアーク・コミュニティ統合高校学区第18
  • オスウェゴ・コミュニティ・ユニット教育学区第308
  • プラーノ・コミュニティ・ユニット教育学区第88
  • ヨークビル・コミュニティ・ユニット教育学区第115
  • 教育学区第101
  • 教育学区第201
  • 教育学区第202
  • 教育学区第429
  • 教育学区第430(サンドウィッチコミュニティ教育学区第430)

郡の北半分はコミュニティカレッジ地区第516にあり、シュガーグローブ、オーロラ、プラーノにあるウォーボンシー・コミュニティカレッジが利用されている。南半分はコミュニティカレッジ地区第525にあり、ジョリエットにあるジョリエット・ジュニアカレッジが利用されている[8]

脚注[編集]

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年9月29日閲覧。
  2. ^ Population Distribution and Change: 2000 to 2010” (PDF). United States Census Bureau. p. 9 (2011年3月). 2011年3月26日閲覧。
  3. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
  4. ^ a b Monthly Averages for Yorkville, Illinois”. The Weather Channel. 2011年1月27日閲覧。
  5. ^ Based on 2000 United States Census data
  6. ^ Kendall County, Illinois - Fact Sheet - American FactFinder”. Factfinder.census.gov. 2010年7月22日閲覧。
  7. ^ Place Names & Geological Features of Kendall County
  8. ^ retrieved 2007-02-13

参考文献[編集]

  • Forstall, Richard L. (editor) (1996). Population of states and counties of the United States: 1790 to 1990 : from the twenty-one decennial censuses. United States Department of Commerce, Bureau of the Census, Population Division. ISBN 0-934213-48-8 

外部リンク[編集]

座標: 北緯41度35分 西経88度26分 / 北緯41.59度 西経88.43度 / 41.59; -88.43