グラススキー

競技風景
用具

グラススキー (Grass skiing) とは、スキー競技の一つで芝の上を滑る競技。キャタピラ状の専用用具を用い、スキー板の代わりにスキーブーツに装着して芝の上を滑走する。

概要[編集]

第二次世界大戦以前から、夏場に芝生の斜面を滑るローンスキーが考案され、実際に行われていた。日本では1933年(昭和8年)長野県菅平スキー場で始められた。スキー板は冬用のものが用いられたが、草の水分で速度が鈍るためワックスパラフィンを塗る、セルロイドを貼るなどの工夫がなされていた[1]

現代のグラススキーは1960年代にドイツで生み出された[2]。当初は夏場におけるアルペンスキーのトレーニング法として提案されたものであったが、その後に独立競技として確立された。

現在では世界選手権やワールドカップなどの国際大会も国際スキー連盟によって開催されている。アルペンスキーのように回転大回転スーパー大回転、スーパー複合(回転とスーパー大回転)などの競技種目が存在する。

脚注[編集]

  1. ^ 人気を呼ぶ菅平のローン・スキー場『東京日日新聞』(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p494-495 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  2. ^ グラススキースポーツについて”. 全日本グラススキー連盟. 2022年5月1日閲覧。

外部リンク[編集]