エレクトラ (小惑星)

エレクトラ
130 Elektra
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯
発見
発見日 1873年2月17日
発見者 C. H. F. ピーターズ
軌道要素と性質
元期:2007年4月10日 (JD 2,454,200.5)
軌道長半径 (a) 3.126 AU
近日点距離 (q) 2.470 AU
遠日点距離 (Q) 3.782 AU
離心率 (e) 0.210
公転周期 (P) 5.53 年
軌道傾斜角 (i) 22.839°
近日点引数 (ω) 234.79°
昇交点黄経 (Ω) 145.58°
平均近点角 (M) 243.44°
衛星の数 1
物理的性質
長短径 215 × 155 ± 12 km
直径 182.25 km
質量 (1.28 ± 0.10)
×1019 kg
平均密度 3.8 ± 0.3 g/cm3
表面重力 0.07 m/s2
脱出速度 0.13 km/s
自転周期 5.225 時間
スペクトル分類 G / Ch
絶対等級 (H) 7.12
アルベド(反射能) 0.0755
表面温度
最低 平均 最高
~157 K 251 K
(-23℃)
色指数 (B-V) 0.753
色指数 (U-B) 0.483
Template (ノート 解説) ■Project

S/2003 (130) 1
仮符号・別名 S/2003 (130) 1
分類 小惑星の衛星
発見
発見日 2003年8月15日
発見者 F. メナードら
軌道要素と性質
元期:2005年1月30日 (JD 2,453,400.5)
軌道長半径 (a) 1,252 ± 30 km
離心率 (e) 0.01
公転周期 (P) 3.92 ± 0.03 日
軌道傾斜角 (i) 3°または 46°
(130) エレクトラの衛星
物理的性質
直径 6 ± 2 km
質量 ~4 ×1014 kg
脱出速度 ~4 m/s
絶対等級 (H) 14.5
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エレクトラ[1] (130 Elektra) は、小惑星帯に位置するとても大きな小惑星の一つ。1873年2月17日にアメリカ合衆国天文学者、クリスチャン・H・F・ピーターズにより発見され、ギリシア神話に登場するエレクトラから命名された。

G型小惑星に分類され、ケレスと同じような構造を持つと考えられる。表面からは有機化合物のスペクトルが見つかっている。

光学的な観測により、衛星の存在が明らかとなった。またその軌道によって、エレクトラの正確な質量が計算された。1.3 ×1019 kgという質量が分かったことにより、3.8 ± 0.3 g/cm³という、小惑星としてはかなり大きな密度を持つことも明らかとなった。さらに光学的な観測により、エレクトラはかなりいびつな形をしていることも分かった。これらの観測により、エレクトラはラブルパイルではなく詰まった固体でできていると推定されている。

衛星[編集]

W・M・ケック天文台での観測で、2003年にエレクトラの小さな衛星が発見された。直径は約6kmで、軌道半径は約1,250kmである。衛星にはS/2003 (130) 1という仮符号がつけられている。観測データが少ないため、軌道は厳密には分かっていない。さらに、2014年には超大型望遠鏡VLTでの観測によりさらに2つの衛星が発見され、S/2014 (130) 1及びS/2014 (130) 2と命名された。

これら3つの衛星の存在が正式に認められれば、エレクトラは冥王星(5個)に次いで多くの衛星を持った小惑星となる。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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