ウディネーゼ・カルチョ

ウディネーゼ・カルチョ
原語表記 Udinese Calcio S.p.A.
愛称 Friulani (フリウリ州出身の人)
Bianconeri (白と黒)
l'Udin (ウディネ方言で、ウーディネ)
Zebrette (シマウマの子)
クラブカラー    
   
創設年 1896年
所属リーグ セリエA
所属ディビジョン 1部(2023-24
昨季リーグ順位 12位(2022-23
ホームタウン フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の旗 ウーディネ
ホームスタジアム
ダチア・アレーナ
収容人数 25,144
代表者 イタリアの旗 フランコ・ソルダーティ
監督 イタリアの旗 アンドレア・ソッティル英語版
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ
1970年代の選手達

ウディネーゼ・カルチョUdinese Calcio S.p.A.)は、イタリアフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネを本拠地とするサッカークラブである。2023-24シーズンはセリエAに所属。

歴史[編集]

1896年にソチェタ・ウディネーゼ・ディ・ジンナスティカ・エ・スケルマSocietà Udinese di Ginnastica e Scherma、ウディネーゼ体操およびフェンシングクラブ)として創設された。1950-51シーズンに初めてセリエAに昇格。1954-55シーズンにはミランに次ぐ2位でシーズンを終えたが、不正行為が発覚したためカターニアと共にセリエB降格処分を受けた。

1960年代から1970年代にかけて大半をセリエCで過ごすなど低迷したが、1979-80シーズンに17年ぶりにセリエAに昇格。1983年からはブラジル代表のジーコも在籍し、ファンの人気を集めた。その後はA昇格とB降格を繰り返していた。

1995-96シーズンにセリエAに昇格し、アルベルト・ザッケローニ監督が就任、1996-97シーズンには5位に入り、チーム史上初のUEFAカップ出場権を獲得した。1997-98シーズンオリバー・ビアホフが27得点を挙げてリーグ得点王を獲得、ビアホフ、アモローゾパオロ・ポッジの3トップの活躍でリーグ3位となり[1]、「奇跡のウディネーゼ」(Udinese dei miracoli)と称された。

2004-05シーズンはルチアーノ・スパレッティ監督の下で4位という成績を収め、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。2009-10シーズンにはアントニオ・ディ・ナターレが29得点で得点王に輝いた[2]。2010-11シーズン、フランチェスコ・グイドリンが監督に就任、このシーズンもディナターレが28得点で2度目の得点王を獲得するなど[2]、リーグ4位に入り、チャンピオンズリーグ出場権を得ると、翌2011-12シーズンはリーグ3位に入り、3度目のチャンピオンズリーグ出場権を獲得するなどの好成績を収めた。

クラブの経営戦略[編集]

ウディネーゼはプロビンチャに過ぎず、ジャンパオロ・ポッツォ・オーナーによる援助はあるものの財政規模は決して大きくない。そのため、ウディネーゼは外国の若くて無名の優秀な選手を確保し育成、その選手を高額で売却することでクラブ経営を成立させてきた。スカウトは世界中に散らばっており、1995年のボスマン判決後にこの路線を徹底して推進している。イタリア人プレーヤーの育成を重視して下部組織を充実させているアタランタなどと異なり、選手リクルーティングの活動範囲を世界中へ拡大したことが、現在のウディネーゼ躍進の原動力となっている。国内外より発掘した若い選手達には、イタリアサッカーに適応する時間と環境の提供を重視している。こうした経営方針から、クラブは多国籍チームになる傾向が強い。

育成した高名な選手に、オリバー・ビアホフマルシオ・アモローゾマルティン・ヨルゲンセンダビド・ピサーロペア・クロルドルップマレク・ヤンクロフスキーアサモア・ギャンギョクハン・インレルサミール・ハンダノヴィッチアレクシス・サンチェスなどがいる。マヌエル・ジェロリン、エルネスト・ヴァルニエら優秀なスカウト陣が成功していることは安定して中位を確保していることからも分かる。

また、監督にとって働きやすい環境作りに努めており、アルベルト・ザッケローニルチアーノ・スパレッティなどの名将を輩出している。

2009年より、ポッツォ・オーナーが出資しているスペイングラナダCFと業務提携を行っている。また、2012年からは同じくポッツォ所有のイングランドワトフォードFCとの提携しており、多数の選手がレンタル移籍している。

タイトル[編集]

国内タイトル[編集]

国際タイトル[編集]

過去の成績[編集]

シーズン リーグ戦 コッパ・イタリア
ディビジョン 順位
2000-01 セリエA 34 11 5 18 49 59 38 12位 準決勝敗退
2001-02 34 11 7 16 41 52 40 14位 準々決勝敗退
2002-03 34 16 8 10 38 35 56 6位 2回戦敗退
2003-04 34 13 11 10 44 40 50 7位 準々決勝敗退
2004-05 38 17 11 10 56 40 62 4位 準決勝敗退
2005-06 38 11 10 17 40 54 43 11位 準決勝敗退
2006-07 38 12 10 16 49 55 46 10位 3回戦敗退
2007-08 38 16 9 13 48 53 57 7位 準々決勝敗退
2008-09 38 16 10 12 61 50 58 7位 準々決勝敗退
2009-10 38 11 11 16 54 59 44 15位 準決勝敗退
2010-11 38 20 6 12 65 43 66 4位 ベスト16
2011-12 38 18 10 10 52 35 64 3位 ベスト16
2012-13 38 18 12 8 59 45 62 5位 ベスト16
2013-14 38 12 8 18 46 57 44 13位 準決勝敗退
2014-15 38 10 11 17 43 56 41 16位 ベスト16
2015-16 38 10 9 19 35 60 39 17位 準々決勝敗退
2016-17 38 12 9 17 47 56 45 13位 3回戦敗退
2017-18 38 12 4 22 48 63 40 14位 ベスト16
2018-19 38 11 10 17 39 53 43 12位 3回戦敗退
2019-20 38 12 9 17 37 51 45 13位 ベスト16
2020-21 38 10 10 18 42 58 40 14位 4回戦敗退
2021-22 38 11 14 13 61 58 47 12位 ベスト16
2022-23 38 11 13 14 47 48 46 12位 ベスト32
2023-24 38

欧州の成績[編集]

現所属メンバー[編集]

2023-24シーズン 基本フォーメーション


2023年11月15日現在 注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK イタリア マルコ・シルベストリ
2 MF アイルランド フェスティ・エボセレ ()
3 DF モロッコ アダム・マジーナ ()
4 MF スロベニア サンディ・ロヴリッチ ()
5 DF フランス アクセル・ゲサン ()
6 MF スペイン オイエル・サラガ
7 FW ナイジェリア アイザック・サクセス
8 MF ポルトガル ドミンゴス・クイナ ()
9 FW イングランド ケイナン・デイヴィス ()★
10 FW スペイン ジェラール・デウロフェウ
11 MF ブラジル ワラシ
12 DF コートジボワール ハッサン・カマラ ()
13 DF ポルトガル ジョアン・フェレイラ
15 FW フランス マルレー・アケ ()
16 DF クロアチア アントニオ・ティクビッチ ()
17 FW イタリア ロレンツォ・ルッカ
18 DF アルゼンチン ネウエン・ペレス
No. Pos. 選手名
19 DF オランダ キングスレイ・エヒジブエ ()
20 FW ポルトガル ヴィヴァルド・セメド ()
21 MF フランス エティエンヌ・カマラ ()
22 FW ブラジル ブレンネル
23 DF カメルーン エンゾ・エボス ()
24 MF セルビア ラザール・サマルジッチ ()
25 MF イタリア マルコ・バッラリーニ
26 FW フランス フロリアン・トヴァン
27 DF ベルギー クリスティアン・カバセレ ()
29 DF スロベニア ジャカ・ビヨル
31 DF デンマーク トマス・クリステンセン
32 MF アルゼンチン マルティン・パイエロ ()
33 DF モザンビーク ジョーダン・ゼムラ ()★
34 FW ベルギー セク・ディアワラ ()
37 MF アルゼンチン ロベルト・ペレイラ キャプテン
40 GK ナイジェリア マドゥカ・オコイェ ()
79 MF スロベニア ダビド・ペイチッチ
80 MF イタリア シモーネ・パフンディ

括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

レンタル移籍[編集]

in 注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
13 DF ポルトガル ジョアン・フェレイラ (ワトフォード)
15 FW フランス マルレー・アケ (ユヴェントス)
17 FW イタリア ロレンツォ・ルッカ (ピサ)

out 注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK イタリア エドアルド・ピアナ (アレッサンドリア)
-- DF クロアチア フィリプ・ベンコヴィッチ (トラブゾンスポル)
-- DF アイルランド ジェームズ・アバンクワ (チャールトン) ()
No. Pos. 選手名
-- DF ポルトガル レオナルド・ブタ (カッラレーゼ)
-- FW ブラジル マテウス・マルティンス (ワトフォード)

歴代監督[編集]

歴代所属選手[編集]

GK[編集]

DF[編集]

MF[編集]

FW[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]