ウェリントン公爵騎馬像 (ハイド・パーク・コーナー)

ウェリントン公爵騎馬像
Equestrian statue of the Duke of Wellington
ウェリントン公爵騎馬像 (ハイド・パーク・コーナー)の位置(セントラル・ロンドン内)
ウェリントン公爵騎馬像 (ハイド・パーク・コーナー)
セントラル・ロンドン内の位置
座標 北緯51度30分10秒 西経0度9分5秒 / 北緯51.50278度 西経0.15139度 / 51.50278; -0.15139
設計者 ジョセフ・エドガー・ベーム
種類 騎馬像
開場 1888年12月21日
献納 アーサー・ウェルズリー

ハイド・パーク・コーナーの北側に建つウェリントン公爵騎馬像(ウェリントンこうしゃくきばぞう、Equestrian statue of the Duke of Wellington)は、初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリーを記念する像の一つである。ジョセフ・エドガー・ベーム (Joseph Edgar Boehm) による銅像で、1888年に除幕された。

外観[編集]

像はハイド・パーク・コーナーの北側、ウェルズリーのロンドンの邸宅であるアプスリー・ハウスに面して建つ。戦闘中の姿を示したもので、ウェルズリーは左手には手綱を握り、右手に望遠鏡を持って愛馬コペンハーゲンにまたがっている[1]

像が据え付けられている台座は、一方の側には「WELLINGTON」の文字が、もう一方には「1769–1852」の文字が刻まれている。台座にはアバディーンシャーのボダム郊外にあるスターリングヒル採石場から切り出された石が、基部にはアバディーンのルビスロー採石場から切り出された石がそれぞれ用いられている[2]

台座の四隅には英兵を表わす像が配され、それぞれグレナディアガーズスコットランドハイランダー兵、アイルランド竜騎兵ウェールズ・フュージリア連隊の兵を表わしている。これらはウェルズリーの指揮下で戦った部隊である。

歴史[編集]

像が建つハイド・パーク・コーナーはデューク・オブ・ウェリントン・プレイス (Duke of Wellington Place) の名もあり、ウェルズリーを記念する建造物が集まる地域である。像のすぐそばにはウェリントン・アーチがあるほか、隣接するハイド・パーク内にはウェリントン・モニュメントがある。

ハイド・パーク・コーナーには以前、マシュー・コーツ・ワイアット作のウェリントン公爵騎馬像が設置されていた。像が設置されていたのはウェリントン・アーチの上で、アーチと比べて像が大きすぎるとみなされたことから、1882年から1883年にかけて像は除去され、ハンプシャーのオールダーショットに移された。ベーム作の像はワイアットの像が除去された後、1888年に代わりに設置されたものである。

脚注[編集]

  1. ^ Thompson, Godfrey (1971), London's statues, London: Dent, p. 115 
  2. ^ Siddall, Ruth; Clements, Di (January 2013), Urban Geology: The War Memorials at Hyde Park Corner and Green Park, University College London, pp. 2-3, https://www.ucl.ac.uk/~ucfbrxs/Homepage/walks/HydeParkCorner.pdf 

外部リンク[編集]