ウェズリー・スナイプス

ウェズリー・スナイプス
Wesley Snipes
Wesley Snipes
生年月日 (1962-07-31) 1962年7月31日(61歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国フロリダ州オーランド
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
職業 俳優
配偶者 April Duboise(1985年 - 1990年)
Nikki Park(2003年 - )
主な作品
メジャーリーグ
ニュー・ジャック・シティ
ジャングル・フィーバー
ハード・プレイ
ライジング・サン
デモリションマン
ドロップ・ゾーン
3人のエンジェル
マネー・トレイン
ザ・ファン
ワン・ナイト・スタンド
追跡者
ブレイド』シリーズ
アート・オブ・ウォー
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
星の王子 ニューヨークへ行く2
 
受賞
ヴェネツィア国際映画祭
男優賞
1997年ワン・ナイト・スタンド
その他の賞
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ウェズリー・スナイプス(Wesley Snipes、本名:Wesley Trent Snipes、1962年7月31日 - )は、アメリカ合衆国俳優

経歴[編集]

フロリダ州オーランド出身。特技は武道で12歳の時にカンフーカポエイラなどを習得して空手は5段の腕前を持つ。高校在学時に友人と劇団を結成。ニューヨーク州立大学で演劇を専攻。卒業後にブロードウェイの舞台に立つ。

映画デビューはゴールディ・ホーン主演の『ワイルドキャッツ』(1986年)である。翌年の1987年にマイケル・ジャクソンのヒットナンバーで、マーティン・スコセッシが監督を務めた『BAD』のミュージックビデオに出演。

2009年

映画メジャーリーグ』『ジャングル・フィーバー』で一躍トップスターに名を連ねる。映画『ワン・ナイト・スタンド』でヴェネツィア国際映画祭の主演男優賞を獲得し、演技派俳優としての地位を確たるものにしたが、特技である武道を生かして『アート・オブ・ウォー』『デッドロック』『スナイパー』といったアクション映画でも独自の地位を築いている。特に日本でもマーベル・コミックの人気コミック「ブレイド」を実写化した映画版『ブレイド』シリーズがヒットしアクションスターとしての知名度を得て多数のファンの獲得に成功している。

私生活では2度の結婚歴がある。再婚相手の父は韓国のドラマ演出家パク・チョル[1]

脱税[編集]

所得税の虚偽申告による脱税容疑で告発されていたが[2]、2008年4月、フロリダ連邦地裁はスナイプスを有罪とし、禁固3年の実刑判決を下した。スナイプス側の弁護士は悪意があったことを否定、「悪質なアドバイザーの勧めに従った結果」と主張している。スナイプス側は罰金500万ドルを当局に納入するとともに、判決を不服として上訴した。その後、保釈申請及び映画撮影のための出国が認められた[3]ため、上訴の結果を待ちながら俳優活動を精力的に継続していたが、2010年7月16日、合衆国第11巡回区控訴裁判所はスナイプスの上訴を棄却し、禁固3年の実刑判決が確定し、ペンシルベニア州のマッキーン連邦刑務所に収監された[4]2013年7月19日に出所する予定だったが[5]、同年4月2日に仮釈放となり、7月中旬の刑期満了まで当局の監視の元、自宅軟禁の状態に置かれることとなった[6]

出所後、映画『ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人』を皮切りに映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』への出演などで俳優業に復帰した。

主な出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1986 ワイルドキャッツ
Wild Cats
トルーメイン 島田敏
ニューヨーク・ベイサイド物語
Streets of Gold
ローランド・ジェンキンス
1989 メジャーリーグ
Major League
ウィリー・メイズ・ヘイズ 富山敬(ソフト版)
山寺宏一日本テレビ版)
1990 キング・オブ・ニューヨーク
King of New York
トマス・フラニガン
モ'・ベター・ブルース
Mo' Better Blues
シャドウ・ヘンダーソン 天田益男
1991 ニュー・ジャック・シティ
New Jack City
ニノ・ブラウン 山寺宏一
ジャングル・フィーバー
Jungle Fever
フリッパー・パリフィ
1992 ハード・プレイ
White Men Can't Jump
シドニー・ディーン 山寺宏一
ウォーターダンス
The Waterdance
レイモンド・ヒル 真地勇志
パッセンジャー57
Passenger 57
ジョン・カッター 山寺宏一(ソフト版)
屋良有作(日本テレビ版)
1993 ボイリング・ポイント
Boiling Point
ジミー・マーサー
ライジング・サン
Rising Sun
ウェップ・スミス 山寺宏一
デモリションマン
Demolition Man
サイモン・フェニックス 江原正士(ソフト版、テレビ朝日版)
1994 シュガー・ヒル
Sugar Hill
Roemello Skuggs 増谷康紀
ドロップ・ゾーン
Drop Zone
ピート・ネシップ 大滝進矢(ソフト版)
江原正士(テレビ朝日版)
1995 3人のエンジェル
To Wong Foo Thanks for Everything, Julie Newmar
ノグジーマ・ジャクソン 島田敏
マネー・トレイン
Money Train
ジョン 江原正士(ソフト版、テレビ朝日版)
大塚明夫フジテレビ版)
ため息つかせて
Waiting to Exhale
ジェームズ クレジットなし 中村秀利
1996 ドリームス・オブ・アメリカ
America's Dream
George Du Vaul テレビ映画
ザ・ファン
The Fan
ボビー・レイバーン 山寺宏一(ソフト版)
江原正士(テレビ朝日版)
1997 ホワイトハウスの陰謀
Murder At 1600
ハーレン・リージス刑事 大塚芳忠(ソフト版)
江原正士(テレビ朝日版)
ワン・ナイト・スタンド
One Night Stand
マックス・カーライル ヴェネチア国際映画祭男優賞 受賞 江原正士
1998 ビッグ・ヒット
The Big Hit
N/A 製作 N/A
追跡者
U.S. Marshals
マーク・J・シェリダン 山路和弘(ソフト版)
江原正士(テレビ朝日版)
大塚明夫(テレビ東京版)
ブレイド
Blade
ブレイド 兼製作 菅原正志(ソフト版)
大塚明夫(テレビ東京版)
デス・ゲーム2025
Futuresport
オビケ・フィックス 江原正士
2000 アート・オブ・ウォー
The Art of War
ニール・ショー 大塚明夫(ソフト版、テレビ東京版)
堀内賢雄(テレビ朝日版)
杉村憲司Netflix版)
フェイス・イン・ラブ
Disappearing Acts
フランクリン・スウィフト 兼製作総指揮
テレビ映画
江原正士
2002 デッドロック
Undisputed
モンロー・ハッチェンス 兼製作総指揮
スナイパー
Liberty Stands Still
ジョー 大塚明夫
ブレイド2
Blade II
ブレイド 兼製作 菅原正志(ソフト版)
大塚明夫(テレビ東京版)
2004 アウト・オブ・タイム
Unstoppable
ディーン・ケイジ 小山力也(ソフト版)
大塚明夫(テレビ東京版)
ブレイド3
Blade: Trinity
ブレイド 兼製作 菅原正志(ソフト版)
大塚明夫(テレビ東京版)
2005 カオス
Chaos
ローレンツ 咲野俊介
7セカンズ
7 Seconds
ジャック・タリバー ビデオ作品 菅原正志
ザ・マークスマン
The Marksman
ペインター
2006 デトネーター
The Detonator
サニー・グリフィス 菅原正志(ソフト版)
大塚明夫(テレビ東京版)
ハード・ラック
Hard Luck
ラッキー 菅原正志
2007 ザ・シューター
The Contractor
ジェームズ・ダイヤル
2008 アート・オブ・ウォー2
The Art of War II: Betrayal
ニール・ショー
2009 クロッシング
Brooklyn’s Finest
キャズ 山野井仁
2010 ゲーム・オブ・デス
Game of Death
マーカス・ジョーンズ ビデオ作品 菅原正志
2013 ギャロウ・ウォーカー 煉獄の処刑人
Gallowwalkers
アマン
2014 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
The Expendables 3
ドクター・“ドク”・デス 江原正士
2015 シャイラク
Chi-Raq
サイクロプス (吹き替え版なし)
2017 ウェズリー・スナイプス コンタクト
The Recall
ザ・ハンター 宮内敦士
シールド・フォース/監獄要塞
Armed Response
アイザック 宮本克哉
2019 ルディ・レイ・ムーア
Dolemite Is My Name
ダーヴィル・マーティン英語版 江原正士
2021 星の王子 ニューヨークへ行く2
Coming 2 America
イジー将軍
TBA Back on the Strip Luther "Mr. Big" ポストプロダクション

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題
原題
役名 備考 吹き替え
1986 特捜刑事マイアミ・バイス
Miami Vice
シルク シーズン3第10話「売春ファミリー・血の制裁!」 笹岡繁蔵
1989 ホークと呼ばれた男
A Man Called Hawk
ニコラス・マードック Choice of Chance
1990 H・E・L・P/ハーレム特殊救助隊
H.E.L.P.
ルー・バートン 6エピソードに出演
2015 ザ・プレイヤー 究極のゲーム
The Player
ミスター・ジョンソン 9エピソードに出演 大塚明夫
2021 トゥルー・ストーリー 〜嘘と真実〜
True Story
カールトン 7エピソードに出演 菅原正志

ミュージック・ビデオ[編集]

日本語吹き替え[編集]

主に担当しているのは、以下の四人である。

江原正士
デモリションマン』(ソフト版、1997年のテレビ朝日版も担当)で初担当。最も多く吹き替えている。江原はスナイプスについて、よく喋るが首や目の動きにアクセントがあり、それに合わせるように喋るとうまく合うと語った[7]。2000年代以降を境に以下の二名の担当が増えたことで長らく江原はスナイプスを担当する機会は少なくなっていたものの[8]、2015年の『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』では、スターたちの吹き替えがファンに馴染み深いフィックス(専属)声優陣でキャスティングされた中で、江原もスナイプスの声を約10年ぶりに担当した[9][10][11]。本作への登板以降、再び起用される機会が増えている[8]
菅原正志
ブレイド』(ソフト版)で初担当。同シリーズをはじめとして江原の次に多く吹き替えており、2000年代以降はソフト版の吹き替えを専属に近い形で担当している。
大塚明夫
マネー・トレイン』(フジテレビ版)で初担当。上記二名に次いで多く吹き替えており、主にテレビ東京木曜洋画劇場』制作の吹き替えを担当した[12][13]
山寺宏一
メジャーリーグ』(日本テレビ版)で初担当。最初期の作品を江原と分け合う形で担当した[8]

このほかにも、島田敏富山敬屋良有作山路和弘天田益男山野井仁なども声を当てている。

参照[編集]

  1. ^ 이정현 (2020年7月21日). “웨슬리 스나입스, 장인 故박철PD에 "영원한 거장 아버님"” (朝鮮語). 연합뉴스. 2022年9月1日閲覧。
  2. ^ “ウェズリー・スナイプス、所得ごまかしで逮捕の危機”. シネマトゥデイ. (2006年10月25日). https://www.cinematoday.jp/news/N0009275 2012年11月9日閲覧。 
  3. ^ “ウェズリー・スナイプス、有罪になっても出国を許される”. シネマトゥデイ. (2008年7月8日). https://www.cinematoday.jp/news/N0014419 2012年11月9日閲覧。 
  4. ^ “ウェズリー・スナイプス、ペンシルヴァニア州の刑務所に収監される”. シネマトゥデイ. (2010年12月11日). https://www.cinematoday.jp/news/N0028933 2012年11月9日閲覧。 
  5. ^ Wesley Trent Snipes, inmate # 43355-018, Federal Bureau of Prisons, U.S. Dep't of Justice, at [1].
  6. ^ “3年実刑のウェズリー・スナイプス釈放!自宅軟禁へ”. シネマトゥデイ. (2013年4月8日). https://www.cinematoday.jp/news/N0051875 2013年4月8日閲覧。 
  7. ^ とり・みき (2004). とり・みきの映画吹替王. 洋泉社. p. 178-183. ISBN 4896918371 
  8. ^ a b c 山寺宏一×江原正士「エディ・マーフィとウェズリー・スナイプス、どちらも彼らの魅力が存分に発揮されています」”. TV LIFE. 2023年2月7日閲覧。
  9. ^ 「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」『DVD&ブルーレイでーた』2015年3月号、KADOKAWA、2015年2月20日、40-41頁。 
  10. ^ 『エクスペンダブルズ3』最強日本語吹替え声優陣が発表!”. ぴあ映画生活. 2015年2月21日閲覧。
  11. ^ ささきいさおさん、山路和弘さん、安原義人さん、玄田哲章さん、江原正士さん、磯部勉さん、『エクスペンダブルズ』出演声優が集結!爆笑してタメになる吹替えオリジナル番組収録!” (2017年7月11日). 2021年1月26日閲覧。
  12. ^ "ブレイド3 アフレコ・レポート". 2014年10月17日閲覧
  13. ^ 久保一郎 (2012年2月). “『ブレイド見参! ジェラードも見参!』”. ダークボのふきカエ偏愛録. ふきカエル大作戦!!. 2023年11月13日閲覧。

関連項目[編集]

  • 木曜洋画劇場:主演映画が放送される際、予告では「○○番長」と紹介される。

外部リンク[編集]