アルフォンソ・キュアロン

アルフォンソ・キュアロン
Alfonso Cuarón
Alfonso Cuarón
2013年
本名 Alfonso Cuarón Orozco
生年月日 (1961-11-28) 1961年11月28日(62歳)
出生地 メキシコの旗 メキシコ メキシコシティ
国籍 メキシコの旗 メキシコ
職業 映画監督脚本家映画プロデューサー映画編集者撮影監督
ジャンル 映画
活動期間 1983年 -
配偶者 Maria Fernandez(1980年 - 1993年)
Annalisa Laralde(2001年 - 2008年)
著名な家族 カルロス・キュアロン英語版(弟)
ホナス・キュアロン英語版(息子)
主な作品
監督・脚本
天国の口、終りの楽園。
トゥモロー・ワールド
ゼロ・グラビティ
ROMA/ローマ
監督
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
製作・製作総指揮
パンズ・ラビリンス
魔女がいっぱい
無垢の瞳
 
受賞
アカデミー賞
監督賞
2013年ゼロ・グラビティ
2018年ROMA/ローマ
編集賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2018年『ROMA/ローマ』
ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞
2018年『ROMA/ローマ』
脚本賞
2001年天国の口、終りの楽園。
カトリックメディア協議会賞
2018年『ROMA/ローマ』
全米映画批評家協会賞
監督賞
2018年『ROMA/ローマ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語作品賞
2002年『天国の口、終わりの楽園』
2018年『ROMA/ローマ』
ニューヨーク映画批評家協会賞
監督賞
2018年『ROMA/ローマ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2002年『天国の口、終わりの楽園』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
監督賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
編集賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2002年『天国の口、終わりの楽園』
ニュー・ジェネレーション賞
1995年リトル・プリンセス
放送映画批評家協会賞
監督賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
2018年『ROMA/ローマ』
編集賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2002年『天国の口、終わりの楽園』
2018年『ROMA/ローマ』』
SF/ホラー映画賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
アリエル賞
作品賞
2018年『ROMA/ローマ』
監督賞
2018年『ROMA/ローマ』
オリジナル脚本賞
1991年最も危険な愛し方
2018年『ROMA/ローマ』
編集賞
2018年『ROMA/ローマ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
英国アカデミー賞
作品賞
2018年『ROMA/ローマ』
監督賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
2018年『ROMA/ローマ』
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
英国映画賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
非英語作品賞
2006年パンズ・ラビリンス
2018年『ROMA/ローマ』
ゴールデングローブ賞
監督賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2018年『ROMA/ローマ』
ゴヤ賞
イベロアメリカ映画賞
2018年『ROMA/ローマ』
ブルーリボン賞
外国語作品賞
2013年『ゼロ・グラビティ』
その他の賞
ボストン映画批評家協会賞
撮影賞
2018年『ROMA/ローマ』
外国語映画賞
2001年『天国の口、終わりの楽園』
備考
第72回ヴェネツィア国際映画祭 審査委員長(2015年)
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アルフォンソ・キュアロン・オロスコスペイン語: Alfonso Cuarón Orozco1961年11月28日 - )は、メキシコ映画監督。姓は母語のスペイン語読みに近いクアロンとも表記される。

略歴[編集]

1961年、国際原子力機関原子物理学者アルフレッド・キュアロンの息子としてメキシコシティに生まれる。弟カルロス英語版も同じく映画監督となり、後に共同でヴェネツィア国際映画祭脚本賞を受賞。三男アルフレッドは生物学者となった。

メキシコ国立自治大学で哲学と映画を学び、以降全作品でタッグを組む盟友エマニュエル・ルベツキと出会い、短編『Vengeance Is Mine』を制作。メキシコのテレビ局に入社し、ディレクターとして南米圏の映画に関わる。

1991年に初の長編映画『最も危険な愛し方』がトロント国際映画祭に出品され、これがシドニー・ポラック監督の目に留まり、TVシリーズ『Fallen Angels』の監督として雇われ1エピソードを担当。米国進出の足がかりとなる。

1995年に初の米国での長編映画となる『リトル・プリンセス』を監督し、ロサンゼルス映画批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞受賞、ルベツキがアカデミー撮影賞ノミネートなど好評を得る。1998年にはチャールズ・ディケンズの小説を原作に、イーサン・ホークグウィネス・パルトロウロバート・デ・ニーロを起用した『大いなる遺産』を制作した。

2001年の『天国の口、終りの楽園。』は母国に戻り制作、 2人の若者と人妻の珍道中を描いたロードムービーは、奔放な性描写や開放的なユーモアが評価され、弟カルロスと共にヴェネツィア国際映画祭脚本賞受賞、アカデミー脚本賞ノミネートなど、国際的な評価を獲得した。

2004年には『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバス監督の降板により、スティーヴン・スピルバーグなど多くの候補の中から3作目の『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の監督に抜擢される。前2作より原作小説の本質を捉えていたと評価され、アカデミー視覚効果賞にノミネート。次作『トゥモロー・ワールド』も6分に及ぶ長回しによる戦闘シーンが話題となり、アカデミー賞3部門にノミネートされた。

映画プロデューサーとしても2つの製作会社を経営し、ギレルモ・デル・トロの『パンズ・ラビリンス』などをプロデュースしている。2007年にはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、デル・トロの3人が共同取締役となり、「チャチャチャ・フィルム」を立ち上げ、翌年カルロスを監督に起用して『ルドandクルシ』を制作した。3人は「スリーアミーゴス・オブ・シネマ」と呼ばれている。

2013年、7年ぶりの監督作品『ゼロ・グラビティ』はアカデミー賞10部門にノミネートされ、監督賞をはじめ、撮影賞視覚効果賞など最多7部門を受賞。米国主要映画賞の監督賞を総なめにした。アカデミー編集賞を共同受賞したマーク・サンガーと共に、監督賞、編集賞を受賞する初のラテンアメリカ人となった。

2015年、息子ホナス・キュアロン英語版の監督映画『ノー・エスケープ 自由への国境』の製作をカルロスと共に務める。また同年の第72回ヴェネツィア国際映画祭の審査員長を務めた[1]

2018年、1970年代のメキシコの中流家庭を描いた『ROMA/ローマ』でヴェネツィア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を受賞。第91回アカデミー賞では、作品賞を筆頭とする最多計10部門にノミネートされ、自身は監督賞撮影賞を、作品自体は国際長編映画賞を受賞した。

2022年のアリーチェ・ロルヴァケル監督作の短編映画『無垢の瞳』ではプロデューサーとして参加し、アカデミー短編映画賞にノミネートされ、ケネス・ブラナーにつづく2人目の7部門でノミネートされた人物となった。

フィルモグラフィー[編集]

監督[編集]

製作[編集]

受賞[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ベネチア映画祭の審査員長、『ゼロ・グラビティ』監督に決定!”. シネマトゥデイ (2015年5月12日). 2015年5月13日閲覧。

外部リンク[編集]