爪先

人間の爪先
バレーダンサーポワント(爪先立ち)
赤ん坊が爪先立ちをして物を取ろうとしている様子
左から踵まで足を付けている蹠行、踵が浮いた状態の蹄行、爪先立ちの趾行

爪先(つまさき)とは、動物(特に人)のの先端部のがある部分、または足の指の先の部分のことである。英語toeからトーとも言う。一本一本の指に着目する場合には足指(あしゆび)という場合もある。

人間の爪先[編集]

人間の場合、爪先には手と同様に5本の指(足指、趾)がある。医学用語としては、体の内側から第1趾 - 第5趾と数字で呼び、日本語俗語ではしばしば手と同じく親指人差指中指薬指小指と言う。一般に、第1趾(親指)が最も太く、第2趾(人差指)が最も長く、第5趾(小指)が最も細くて短い。足の指は、手の指に比べて非常に短く、手の指ほど自由には動かせない。退化すれば、小指がなくなる、ともいわれている。

指の先にはがある。日本語の「爪先」は、本来は「爪の先」の意味であるが、手(の指)の先については「指先」と言い、「爪先」は足についてのみ言う。

爪先は、歩行の際に重要な役割を持つ。ただし、第五指(小指)は、失ってもそれほど足取りに影響を及ぼさない。

骨格的には、爪先には手と同様の指骨がある。手の指骨と区別して趾骨ともいう。指骨はに伸びる骨につながっている。

行動
  • 人間の歩行英語版では、爪先から地面に着地するのを forefoot strike という。
  • 抜き足差し足忍び足とは、接地点を少なくすることで、枝などを不用意に踏まなくなる。段差にも引っ掛からなくなる歩法[1]。日本以外でもスパイなど静かにする必要がある場合に Tiptoeing という爪先立ちでの歩行を行う。
  • 高いところに手を届かせるための背伸び。

動物の爪先[編集]

多くの動物は、爪先のみを地面に接して立っており(趾行)、これを趾行動物(しこうどうぶつ、digitigrade)という。人間など、足の裏まで地面につける動物は蹠行動物(しょこうどうぶつ、plantigrade)という。趾は足の指、蹠は足の裏のことである。

出典[編集]

  1. ^ 忍者の科学 日本テレビ 所さんの目がテン

関連項目[編集]

外部リンク[編集]