かいじ (列車)

かいじ
かいじ(2020年11月)
かいじ(2020年11月)
概要
日本の旗 日本
種類 特別急行列車
現況 運行中
地域 東京都神奈川県[注釈 1]山梨県
前身 特急「あずさ」の甲府始発着列車
運行開始 1988年3月13日[1]
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 東京駅新宿駅
終点 甲府駅竜王駅
営業距離 138.6 km (86.1 mi)(東京 - 竜王間)
運行間隔 14往復
列車番号 3100M+号数(新宿発着)
5100M+号数(東京発着)
使用路線 中央本線[注釈 2]
車内サービス
クラス グリーン車普通車
身障者対応 9号車
座席 記事内解説
技術
車両 E353系電車
松本車両センター
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
最高速度 130 km/h[2]
線路所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
ルート番号 JC(東京 - 新宿 - 大月間)
CO(大月 - 甲府・竜王間)
備考
7・11・36・48号は新宿 - 大月間で特急「富士回遊」と併結する
テンプレートを表示

かいじは、東京駅新宿駅 - 甲府駅竜王駅間を中央本線[注釈 2]経由で運行する東日本旅客鉄道(JR東日本)の特別急行列車である。

本項では「はまかいじ」などの臨時列車のほか、中央本線の東京駅 - 甲府駅間の区間優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

1961年10月1日に新宿駅 - 甲府駅間で準急「かいじ」として運転を開始した。1965年10月1日に名称を「アルプス」に変更し一度廃止されたが、同年12月に新宿駅 - 松本駅間を中央本線・篠ノ井線経由で運転する急行列車に再び「かいじ」の名称が使用されるようになった。1980年代後半になるにつれ、定期列車の本数が減少し、1986年11月1日に再び廃止された。

その後、1988年3月13日に松本駅(長野県松本市)まで運転される特急「あずさ」のうち、甲府駅(山梨県甲府市)発着列車を「かいじ」として分離し現在に至っている[1]

列車名の由来[編集]

山梨県の旧国名である甲斐国(別称:甲州)に向かうことから、「甲斐路(かいじ)」に由来している。

運行概況[編集]

2023年3月現在、定期列車は以下の14往復が運転されている。基本的に、新宿駅 - 甲府駅間を約1時間間隔で運行されているが、一部列車は運転区間を延長し、東京駅や竜王駅発着で運転されている。

  • 新宿駅 - 甲府駅間(下り7本/上り10本):下記以外
  • 東京駅 - 新宿駅 - 甲府駅間(下り5本/上り2本):下り35・39・43・57・59号/上り10・14号
  • 新宿駅 - 甲府駅 - 竜王駅間(下り1本):下り47号
  • 東京駅 - 新宿駅 - 甲府駅 - 竜王駅間(下り1本/上り2本):下り51号/上り2・6号

運行区間が重複する特急「あずさ」と比較すると停車駅が多く、所要時間が長い傾向にある。長らく「あずさ」との誤乗車や指定席券発券時の誤記を防止するため、列車の号数は101 - 124号(定期列車)が付番されていたが2019年3月16日のダイヤ改正により1 - 24号に変更された[注釈 3]。しかし翌2020年春のダイヤ改正で「あずさ」と号数が統一され、2019年時点でのかいじ2号・あずさ2号・あずさ4号・かいじ4号…は、かいじ2号・あずさ4号・あずさ6号・かいじ8号…と再度変更となり、最大の号数は下り「かいじ59号」である[注釈 4]

このほか、多客期には臨時列車も運転されている。

停車駅[編集]

東京駅 - 新宿駅 - 立川駅 - 八王子駅 - 大月駅 - 塩山駅 - 山梨市駅 - 石和温泉駅 - 甲府駅 - 竜王駅
  • 前述の通り、東京駅 - 新宿駅間および甲府駅 - 竜王駅間は一部列車のみ運転される。
  • 多客期に小淵沢駅までの臨時列車が運転される場合があり、竜王駅から先は韮崎駅・小淵沢駅に停車するが、同列車は2019年以降設定されていない。
  • 2017年3月4日以前は上りのかいじ102・104号、下りのかいじ121号が上野原駅に停車していた。
  • 2019年3月15日以前は上りのかいじ102号、下りのかいじ121・123号以外は三鷹駅に、下りのかいじ121号は四ツ谷駅にそれぞれ停車していた。
  • このほか臨時停車を行う場合もあり、以下のような例がある。

使用車両・編成[編集]

かいじ
2023年3月18日現在
← 東京・新宿
甲府・竜王 →
E353系
列車 「富士回遊」
新宿 - 河口湖間
「かいじ」
新宿 - 甲府間
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
座席 G
編成 付属編成 基本編成
  • 全車禁煙
  • 1 - 3号車に特急「富士回遊」を連結する列車がある。
    連結区間は新宿 - 大月間である。
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
  • 松本車両センター配置のE353系電車で運行される[5]。全ての定期列車は基本編成9両での運転である。14往復中2往復(7・11・36・48号)は新宿駅 - 大月駅間で付属編成3両の富士急行線に直通する特急「富士回遊」と連結して12両編成で運転している。
  • 2019年春のダイヤ改正以降、中央東線の特急(「あずさ」「かいじ」)の定期列車は全てE353系に統一された[6]。また、全車指定席になり座席未指定券を購入の場合は普通車指定席のみ空席を利用することができるようになった。

過去の使用車両[編集]

  • 183系・189系 - 2002年まで運用。ただし臨時列車では2018年まで運用された。
  • E257系 - 2019年まで運用。ただし臨時列車では2021年まで運用された。

特別企画乗車券[編集]

特別企画乗車券として、本列車群のみ使用可能な4枚つづりの回数券であるかいじ料金回数券が通年発売されていたが、「あずさ」や「スーパーあずさ」にも利用可能な中央線料金回数券の発売開始に伴い、2009年9月末をもって廃止された。

その後、2019年春のダイヤ改正以降、座席未指定券制度による全車指定席制に移行するため2019年春のダイヤ改正をもって中央線料金回数券の廃止が発表された[6]

臨時列車[編集]

はまかいじ[編集]

はまかいじ
185系「はまかいじ
(2008年2月)
概要
種類 特急列車臨時列車
現況 運行休止
地域 神奈川県
東京都
山梨県
長野県
運行開始 1996年4月27日[7]
運行終了 2019年1月3日(最終運行)
旧運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 横浜駅
終点 松本駅
営業距離 232.4km(横浜駅 - 松本駅間)
使用路線 東海道本線[注釈 5]横浜線中央本線篠ノ井線
車内サービス
クラス 普通車
座席 2,3号車:自由席
1,4-6号車:指定席
技術
車両 185系電車
大宮総合車両センター
軌間 1,067mm
電化 直流1,500 V
線路所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
テンプレートを表示
183・189系 「はまかいじ」

はまかいじ」は、1996年4月27日から[7]の土曜・休日(4月~11月、冬季は年末年始等のみ)に横浜駅 - 松本駅間を東海道本線[注釈 5]横浜線中央本線[注釈 2]篠ノ井線経由で運転されていた臨時特急列車である[8]。下り列車が朝、上り列車が夕方の運転であった。横浜駅周辺から中央東線沿線への旅客を意識したダイヤだったが、1998年から一時は朝の上りおよび夕方の下り列車を加えた2往復運転されていた[9]。2往復運転されていた期間のうち、2号および3号は1999年7月 - 2001年9月に根岸線磯子駅、2001年10月 - 2002年11月には横須賀線鎌倉駅を横浜側の起終点としていた。

当初は甲府駅発着だったが、1998年7月4日から松本駅まで運転区間が延長された[10]

2019年1月3日を最後に設定が無くなり、同月18日に発表された2019年春季臨時列車の一覧に本列車は記載されなかった[11]。理由としては、使用車両の185系200番台の老朽化、2019年からの中央線特急施策の変更、横浜駅京浜東北線ホームおよび横浜線内各駅へのホームドア設置などが挙げられた。

停車駅(はまかいじ)

鎌倉駅) - (北鎌倉駅) - (大船駅) - (磯子駅) - (桜木町駅) - 横浜駅 - 新横浜駅 - 町田駅 - 橋本駅 - 八王子駅 - 大月駅 -(勝沼ぶどう郷駅) - 塩山駅 - 山梨市駅 - 石和温泉駅 - 甲府駅 - 韮崎駅 - 小淵沢駅 - 富士見駅 - 茅野駅 - 上諏訪駅 - 下諏訪駅 - 岡谷駅 - 塩尻駅 - 松本駅

使用車両・編成(はまかいじ)

  • 185系200番台B3・B4・B5編成(大宮総合車両センター所属):京浜東北線・根岸線を経由していたため、元田町車両センター(現・東京総合車両センター田町センター)配置だったデジタルATC搭載の編成が限定で使用されていた。かつては、グリーン車の入った7両編成で運転されていたが、2013年7月6日の運行からグリーン車の連結を廃止し、6両編成での運行となった。
  • 183・189系(長野総合車両センター所属):ATCが搭載されている183・189系N101編成で運行されていた。「はまかいじ」2・3号にのみ充当された。

臨時かいじ(信州かいじ)[編集]

信州かいじ
概要
種類 特急列車臨時列車
現況 運行終了
地域 神奈川県
東京都
山梨県
長野県
前身 あずさ55号、あずさ54号
運行開始 2019年4月6日
運行終了 2020年3月8日
後継 あずさ74号、あずさ75号
旧運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 新宿駅
終点 松本駅
営業距離 225.1km(新宿駅 - 松本駅間)
列車番号 55号、54号(9155M, 9154M)
使用路線 中央本線[注釈 2]篠ノ井線
車内サービス
クラス 普通車グリーン車(全車指定席)
身障者対応 E353系:9号車
座席 全車指定席
グリーン車(E353系):9号車
荷物 一部車両に荷物置き場あり
技術
車両 E353系電車
松本車両センター
軌間 1,067 mm
電化 直流1,500 V
線路所有者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
テンプレートを表示

「信州かいじ」は、かつて新宿駅 - 松本駅間を中央本線[注釈 2]篠ノ井線経由で運転していた臨時特急列車である[12]

「はまかいじ」の八王子以西のダイヤをほぼ踏襲する臨時特急として「あずさ」54号・55号があったが、2019年3月のダイヤ改正で山梨県内の塩山駅山梨市駅石和温泉駅が「あずさ」の停車駅から外れたため、これらの駅に停車する臨時特急列車については「かいじ」として運転されることとなり、その副列車名として「信州かいじ」の名称が用いられた[12]

しかし翌2020年3月のダイヤ改正で、塩山駅・山梨市駅・石和温泉駅に停車する「あずさ」が復活したことから、以降は臨時列車についても再び「あずさ」として運転されることとなり、「かいじ」としての運転は1年で終了することなった。

なお、当列車は2019年2月22日に運行開始が発表されたことから、JR時刻表2019年3月号とJR時刻表を情報元としているJR東日本公式ホームページの時刻表には2019年2月26日時点では掲載が見送られていた[注釈 7]

停車駅(信州かいじ)

新宿駅 - 立川駅 - 八王子駅 - 大月駅 - 塩山駅 - 山梨市駅 - 石和温泉駅 - 甲府駅 - 韮崎駅 - 小淵沢駅 - 富士見駅 - 茅野駅 - 上諏訪駅 - 下諏訪駅 - 岡谷駅 - 塩尻駅 - 松本駅

  • 2019年3月16日のダイヤ改正により特急列車の停車本数が減少し、JR東日本及び同社八王子支社、同社長野支社に対し要望書が提出されていた山梨県峡東地域や長野県諏訪地域への停車を行っていた。
  • ホームドア設置に伴い廃止された前述のはまかいじ号と八王子 - 松本間の停車駅が同一(2019年春時点では勝沼ぶどう郷駅への停車を行っていない)となっていた。

使用車両・編成(信州かいじ)

  • 松本車両センター配置のE353系9両編成で運行されていた。

むさしのかいじ[編集]

253系 「むさしのかいじ」

むさしのかいじ」は、大宮駅 - 甲府駅間を東北本線[注釈 8]武蔵野線[注釈 9]中央本線[注釈 2]経由で運転されていた臨時特急列車である。2014年9月27日から運転を開始した。

停車駅(むさしのかいじ)

使用車両・編成(むさしのかいじ)

ちばかいじ[編集]

ちばかいじ」は、千葉駅 - 甲府駅間を総武本線[注釈 10]・中央本線[注釈 2]経由で運転されていた臨時特急列車である。2016年6月4日から運転を開始した。

停車駅(ちばかいじ)

使用車両(ちばかいじ)

山かいじ[編集]

山かいじ」は、立川駅 - 小淵沢駅間で運転されていた臨時特急列車。下り列車のみの設定で上り列車の設定はなかった。2018年は7月28日、8月4日、11日、12日に運転された。立川駅を早朝の5時台に出発するためJRは日帰り登山に便利な特急だとしていた[13]。なお、塩山駅にある「NewDays KIOSK 塩山駅店」は「山かいじ」運転日のみ到着時刻と同時に開店していた。

停車駅(山かいじ)

使用車両(山かいじ)


この他にもかつて千葉駅 - 甲府駅間で幕張車両センター所属の255系を使用した臨時特急「ビューかいじ」が運行されている。

中央東線甲府駅以東区間優等列車沿革[編集]

急行「かいじ」の運行開始と廃止まで[編集]

  • 1961年昭和36年)10月1日 - サンロクトオのダイヤ改正により、新宿駅 - 甲府駅間で準急「かいじ」が運転開始。
  • 1962年(昭和37年)12月1日 - 「かいじ」に富士急行線河口湖駅発着の準急「かわぐち」が新宿駅 - 大月駅で併結開始。
  • 1965年(昭和40年)
    • 10月1日 - 「かいじ」が「アルプス」に変更され、「かいじ」が廃止。
    • 12月 - 新宿駅 - 松本駅間を中央本線・篠ノ井線経由で運転する急行「かいじ」が運行開始。
      • 基本的には、上り・下りとも甲府駅周辺と東京とを結ぶようにダイヤ設定されていた。
  • 1968年(昭和43年)10月1日 - ヨンサントオのダイヤ改正により、「かいじ」は新宿駅 - 甲府駅間を中央本線経由で運行する急行列車になる。
    • 定期列車は2往復、臨時列車として3往復を運行する(臨時列車のうち2往復は毎日運行)。また、毎日運行される列車は新宿駅 - 大月駅で急行「かわぐち」を併結していた。
  • 1970年(昭和45年)10月 - 夜間の小淵沢行急行を近郊形電車である115系電車に165系グリーン車を組み込んだ専用編成により「かいじ5号」として下り1本増発。
  • 1972年(昭和47年)10月2日 - 下り最終および上り始発の「あずさ」が甲府駅発着となる。現行「かいじ」の源流と言うべき列車といえる。
  • 1970年(昭和45年)3月10日 - 「かいじ5号」へのグリーン車連結をとりやめ。
  • 1976年(昭和51年)11月30日 - 近郊形電車が使用された下り1本を快速列車に変更。
  • 1978年(昭和53年)10月2日 - ゴーサントオのダイヤ改正により、季節列車3往復を快速に変更し、定期列車2往復の運転になる。
  • 1982年(昭和57年)11月15日 - 「かいじ」・「かわぐち」が定期列車1往復の運転になる。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 「かいじ」・「かわぐち」が臨時列車化[14]
  • 1986年(昭和61年)11月1日 - 「かいじ」・「かわぐち」が廃止される[14]。なお、列車名は廃止されたが、列車自体は臨時快速列車として運転された。新宿駅発着の「ホリデー快速富士山」は「かわぐち」の名残である。

特急「かいじ」[編集]

183系あずさ色「かいじ」
  • 1988年(昭和63年)3月13日 - エル特急「あずさ」の甲府駅発着列車が「かいじ」として分離[1]。指定席券発券時の誤記や誤乗車防止のため、列車の号数を「あずさ」は1号、「かいじ」は101号からとした。
  • 2000年(平成12年)12月31日 - 東京駅発甲府行きの最終列車「かいじ119号」は列車名を「20世紀かいじ119号」に変更して運転。
  • 2001年(平成13年)12月1日 - 竜王駅改良工事完成に伴い、上り始発列車と下り最終列車を竜王駅発着に延長。特別企画乗車券「かいじきっぷ」廃止。
  • 2002年(平成14年)12月1日 - 「かいじ」のエル特急の呼称が廃止される[15]
  • 2005年(平成17年)12月10日 - 東京駅発22時台に1本増発(新宿駅発甲府行きを延長)
  • 2006年(平成18年)4月28日 - 事前に指定を受けた座席を利用した場合に限り、「かいじ」の座席指定席での車内改札を原則省略。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - 全列車全席禁煙となる。
  • 2014年(平成26年)2月14日 - 18日 - 山梨県内の記録的な大雪による影響で、「あずさ」・「スーパーあずさ」とともに5日間終日運休となる。
  • 2017年(平成29年)3月4日 - 上りのかいじ102・104号、下りのかいじ121号について、上野原駅を通過に変更。これにより、全ての特急列車が上野原駅を通過する[16]
  • 2018年(平成30年)
    • 7月1日 - 「かいじ」12往復中9往復にE353系を投入。
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 3月16日 - ダイヤ改正により、以下のように変更される[17]
      • 定期列車をE353系に統一し、所要時分短縮。最速92分となり、その他の列車についても所要時間短縮(一部の臨時便はこれまで通りE257系が担う。)
      • 新たな着席サービス(全車指定席)が導入され、座席未指定券を発売開始
      • 全列車、四ツ谷駅および三鷹駅を通過に変更。下りのかいじ19号(2019年3月15日までの119号)を新宿発から東京発へ変更。
      • 「あずさ」と号数の振り方を区別せず、別立てで下り1号・上り2号からの通し番号とする。この日より新設される「富士回遊」については併結相手の「かいじ」と同一番号となった。
      • 車内販売を飲料・菓子類・つまみ類のみ販売に縮小する[18]
    • 10月12日 - 10月27日 - 令和元年東日本台風(台風19号)による大雨の影響で、梁川駅 - 四方津駅間で土砂流入する被害を受け一部区間で運休となった影響で、「あずさ」・「富士回遊」と共に運休となる[19]
  • 2020年(令和2年)
    • 3月14日 - ダイヤ改正により、「かいじ」単独の下り1号・上り2号からの通し番号だったのを「あずさ」と「かいじ」の号数を統一し、かいじ2号・あずさ4号・あずさ6号・かいじ8号…という呼び方に再編された。「富士回遊」については併結相手と同一番号となる。
    • 4月27日 - JR東日本が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行拡大の影響により、同年5月28日以降の「あずさ」・「かいじ」・「富士回遊」の全列車の指定席発売を見合わせることを発表[20]
  • 2022年(令和4年)3月12日 - ダイヤ改正により、以下のように変更された[22]
    • 改正前は「あずさ」として運転されていた下り19・43号、上り14・58号が運転区間短縮・停車駅追加により「かいじ」となる。
    • 8・12号について1本前の「あずさ」と運転区間・途中停車駅を入れ替え、6・10号として運転する。
    • 下り43号が東京駅発、上り6号が東京駅行きに延長される。
    • 2号の運転時刻が繰り上げられ、新宿駅の到着が8時台となる。

臨時「かいじ」[編集]

列車名の由来[編集]

五十音順
  • 「かいじ」 - 甲斐路から。
  • 「かわぐち」 - 河口湖から。
  • 「湘南かいじ」 - 従来から運転されていた「かいじ」に発着地の平塚を含む、相模湾沿岸地方を指す名称の「湘南」を冠する。
  • 「信州かいじ」 - 従来から運行されていた「かいじ」に長野県の別称と長野県発着の意味合いである「信州」を冠する。
  • 「ちばかいじ」 - 従来から運転されていた「かいじ」に千葉発着であることを示す「ちば」を冠する。
  • 「はまかいじ」 - 従来から運行されていた「かいじ」に横浜発着の意味合いである「はま」を冠する。
  • 「ビューかいじ」 - 従来から運行されていた「かいじ」に使用車両の255系の愛称である「Boso View Express」の「ビュー」を冠する。
  • 「富士回遊」 - 河口湖や富士山などの回遊目的の列車であることから。
  • 「むさしのかいじ」 - 従来から運行されていた「かいじ」に武蔵野線経由を意味する「むさしの号」を冠する。
  • 「山かいじ」 - 従来から運行されていた「かいじ」に登山者向け列車であることを意味する「山」を冠する。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 後述の臨時停車を除き全列車通過
  2. ^ a b c d e f g 東京駅・新宿駅 - 高尾駅間は中央線快速の線路を経由する。
  3. ^ 列車番号上はあずさとの区別のため100番台が引き続き使用されている
  4. ^ 列車番号は従来と同様の下3桁100番台が維持されている
  5. ^ a b 横浜駅 - 東神奈川駅間で京浜東北線の線路を経由する。
  6. ^ 東神奈川駅は京浜東北線と横浜線の分岐点で、保安装置が京浜東北線 (D-ATC) と横浜線 (ATS-P) で異なるため、保安装置切替の目的で運転停車する。
  7. ^ 当初あずさ54号は3月17日 - 4月7日までの日曜日、あずさ55号は3月16日 - 4月7日までの土休日の列車として設定されていたため4月6日のあずさ55号の信州かいじへの変更、4月7日のあずさ54号・55号の信州かいじへの変更がJR時刻表2019年3月号などに反映されない事態となった。
  8. ^ 大宮駅 - 与野駅間(東北貨物線)を経由する。
  9. ^ 与野駅 - 西浦和駅間は大宮支線、西浦和駅 - 新小平駅間は本線、新小平駅 - 国立駅間は国立支線を経由する。
  10. ^ 千葉駅 - 錦糸町駅間(本線)は総武快速線、錦糸町駅 - 御茶ノ水駅間(支線)は中央・総武緩行線の線路を経由する。

出典[編集]

  1. ^ a b c “JR旅客6社と貨物 新列車ダイヤが確定”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1987年12月22日) 
  2. ^ スーパーあずさ・あずさ・かいじ(E351系・E257系) - JR東日本、2016年4月13日閲覧。
  3. ^ イベントにあわせ特急「かいじ113・115号」を相模湖駅に臨時停車”. JR東日本. 2006年4月21日閲覧。
  4. ^ JR東、秋の山梨をPR 行楽シーズンにあわせ特急臨時停車も | レイルラボ ニュース”. レイルラボ(RailLab) (2020年9月4日). 2024年1月19日閲覧。
  5. ^ 中央線特急列車「あずさ」「かいじ」E353系置き換えについて~2018年7月1日(日)開始~ - JR東日本長野支社 > JR東日本ニュース(2018年5月16日発表)2018年7月1日閲覧
  6. ^ a b 中央線特急に新たな着席サービスを導入します - 東日本旅客鉄道株式会社(2018年10月30日発表)2018年10月30日閲覧
  7. ^ a b “「はまかいじ」運転開始 JR東日本 横浜-甲府間2時間で”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1996年5月2日) 
  8. ^ a b “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日) 
  9. ^ a b “「はまかいじ」2往復に JR横浜支社10月毎日曜日 秋の行楽に便利”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年8月26日) 
  10. ^ a b “「はまかいじ」松本延長運転 甲府以西の利便性向上”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年6月11日) 
  11. ^ 春の増発列車のお知らせ - JR東日本 2019年1月18日
  12. ^ a b c d 春の増発列車のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2019年2月22日https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20190222/20190222_info001.pdf2019年2月22日閲覧 
  13. ^ 夏の増発列車のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2018年5月18日http://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20180518/20180518_info2.pdf2018年5月25日閲覧 
  14. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第1号、鉄道ジャーナル社、1987年1月、50頁。 
  15. ^ 「鉄道記録帳2002年12月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年3月1日、24頁。 
  16. ^ 2017年3月ダイヤ改正について(甲府版)』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2016年12月16日http://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20161216/20161216_info03.pdf2017年3月5日閲覧 
  17. ^ 2019 年 3 月ダイヤ改正について【甲府版】 (PDF) . 東日本旅客鉄道八王子支社. (2018年12月14日). 2018年12月14日閲覧。
  18. ^ 新幹線・在来線特急列車の車内販売サービスの一部列車の終了と取扱品目の見直しについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2019年2月18日https://www.jreast.co.jp/press/2018/20190222.pdf2019年3月28日閲覧 
  19. ^ 台風19号によるJR東日本管内の設備等の主な被害状況について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2019年10月13日。 オリジナルの2019年10月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20191013141429/https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191013_ho01.pdf2019年10月13日閲覧 
  20. ^ 新幹線および中央線特急、常磐線特急の指定席発売見合わせについて』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年4月27日。 オリジナルの2020年4月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200427053159/https://www.jreast.co.jp/press/2020/20200427_ho02.pdf2020年4月27日閲覧 
  21. ^ 東北・北海道新幹線のグランクラス料金および一部列車の車内サービスの見直しについて』(PDF)(プレスリリース)JR東日本、2020年12月18日https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201218_ho04.pdf2020年12月18日閲覧 
  22. ^ 2022年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道八王子支社、2021年12月17日https://www.jreast.co.jp/press/2021/hachioji/20211217_hc01.pdf2021年12月18日閲覧 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]