• モノバクタム(monobactam)は、β-ラクタム系抗生物質の一つである。ほとんどのβ-ラクタム系抗生物質はラクタム環に別の環が結合しているのに対して、本化合物はラクタム環が単独で存在している。グラム陰性菌にのみ抗菌作用を発揮する。  モノバクタム系の抗生物質にはアズトレオナム、チゲモナム(英語...
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  • 1980年代にモノバクタム系抗生物質が開発され、1990年代になると、放線菌 Streptomyces cattleya より分離されたチエナマイシンの骨格を元としたカルバペネム系抗生物質が開発された。 β-ラクタム系抗生物質の特徴はその毒性の低さにある。それはβ-ラクタム...
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  • クタム環に付随する5員環または6員環を持たないモノバクタムはアレルギー反応が少なく、ペニシリンに対しアレルギーを示す患者にも使用される。 β-ラクタム系がPBPと結合して細胞壁の合成を阻害するのに対し、バンコマイシンはムレインモノ...
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  • アズトレオナム (category Β-ラクタム系抗生物質)
    ル感染症やアナフィラキシーなどのアレルギー反応などがあげられる。他のβ-ラクタムに対してアレルギーがある人は、アズトレオナムに対してのアレルギー反応率は低い。妊娠中の人への投与は安全とみられる。 アズトレオナムはモノバクタムに属する医薬品である。アズトレオナムは通常、細胞壁の合成を阻害することにより殺菌する効果がある。...
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  • モノバクタム系など、様々な類似化合物が知られる。β-ラクタム系の中でもセフェム系は特に処方されることが多く、β-ラクタム系の処方のうちおよそ半分はセフェム系の抗生物質である。 β-ラクタム系はPBPの作用を阻害することでその薬理効果を発揮する。PBPは、ムレインモノ...
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  • モノバクタムなどがあり、これらはβ-ラクタム系抗生物質と呼ばれている。これらの抗生物質はほぼ全て細菌の細胞壁の合成を阻害し、真正細菌に対し殺菌的に作用する。しかし、細菌個体群中にはβ-ラクタム系抗生物質に対し薬剤耐性を示すものが少量存在し、この耐性はβ-ラクタマーゼ遺伝子に起因する。様々な種の細菌から1...
    8 KB (986 words) - 01:35, 10 June 2021
  • モノバクタム系抗生物質、アズトレオナム(aztreonam:AZT)が開発された。 セファロスポリン系抗生物質とβラクタマーゼ阻害剤の合剤、セフォペラゾン-スルバクタム(cefoperazone:CPZ/sulbactam:SBT)が開発された。 ペニシリン系抗生物質とβラクタ...
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  • ン系薬の3系統全てに耐性を示す多剤耐性緑膿菌も出現している。多剤耐性緑膿菌に対して有効と考えられているのは、抗MRSA薬である硫酸アルベカシン、モノバクタム系薬であるアズトレオナム、ポリペプチド系薬である硫酸ポリミキシンBやコリスチンメタンスルホン酸ナトリウムなどである。...
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  • ノカルジシンA (category Β-ラクタム系抗生物質)
    ノカルジシンA(Nocardicin A)は、モノバクタムに分類されるβ-ラクタム系抗生物質である。ノカルディア属の細菌Nocardia uniformisの亜種tsuyamenensis から発見された。 メチオニン・セリン・チロシンから生合成される。これに関わる酵素として、ノカルジシン-Aエピメ...
    2 KB (128 words) - 04:29, 13 April 2013
  • 生命の起源は少なくとも35億年前以前にさかのぼると考えられている。当初の生命は嫌気性生物が中心であったが、遅くとも24億年前までに光合成能力を持つシアノバクテリアが誕生し、地球環境が大きく変化した。シアノバクテリアは光合成によって太陽エネルギーを利用して大気中の二酸化炭素を同化(炭素固定)し、その副産物として酸素を排出する。大...
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  • から構成されており、イソプレン単位の数に応じて、それぞれモノテルペン (C10)、セスキテルペン (C15)、ジテルペン (C20)、セステルテルペン (C25)、トリテルペン (C30)、テトラテルペン (C40) と呼ばれる。さらにイソプレン単位が多数重合すれば、天然ゴム(イソプレンゴム)が得られる。 モノ...
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